静岡知事、JR社長の面会断る コロナ禍の「意識欠如」

矢吹孝文
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 リニア中央新幹線の静岡工区をめぐる問題で、県は17日、JR東海の金子慎社長から川勝平太知事に面会の申し入れがあったことを明らかにした。川勝知事は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため全国的に移動の自粛が求められている現状などを踏まえ、応じない考えを示した。

 トップ会談をめぐっては、国土交通省の水嶋智鉄道局長が16日の会見で「リニアを対立構造にしてはいけない。理解を得るよう努めてほしい」と両者の対話を求めていた。

 これを受け、金子社長は同日の定例会見で「工程が切迫している。お会いして直接お話ししたい」と希望。新型コロナウイルスの感染拡大で移動自粛が求められていることを踏まえ、「日程は相談しないといけない」としていた。

 これに対し、川勝知事は「申し入れを行うこと自体、危機管理意識が欠如している」と批判。「(有識者会議を立ち上げ)科学的な議論を行う前にトップ同士による決着を期待するのは自己矛盾だ」と国交省側の対応にも疑問を示し、「すぐに社長とお会いする状況にはない」とした。(矢吹孝文)

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