宝塚線脱線事故、15年目の慰霊式中止 コロナ拡大で

古田寛也
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 JR西日本は25日、乗客ら107人が死亡、562人が負傷した2005年4月の宝塚線(福知山線)脱線事故について、発生から15年となる来月25日の追悼慰霊式を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた配慮という。慰霊式は事故翌年の06年から続いており、中止されるのは初めて。

 慰霊式は、兵庫県尼崎市の事故現場に整備された慰霊施設「祈りの杜(もり)」と、同県伊丹市内のホテルの2会場で開かれる予定だった。当日は、祈りの杜でJR西の役員らが献花するが、参列者による黙禱(もくとう)や被害者代表の慰霊の言葉、長谷川一明社長によるおわびと追悼の言葉などは取りやめる。遺族や負傷者が2会場を訪れることはできるという。

 月命日の3月25日、祈りの杜での献花を終えた長谷川社長は、「感染拡大が収束する見通しが立たないため、苦渋の決断をした」と述べた。遺族や負傷者らに説明し、理解を求めるという。(古田寛也)

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