JR常磐線、全線つながる 福島第一原発事故から9年

力丸祥子
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 東京電力福島第一原発事故で、福島県内の一部区間が不通となっていたJR常磐線が14日午前、全線で再開した。日暮里東京都)と岩沼(宮城県)の両駅を結ぶ全長約344キロの鉄路が9年ぶりにつながった。普通列車のほか、仙台と上野・品川の各駅間を特急列車が1日3往復する。

 再開したのは、第一原発から10キロ圏内を通る富岡(福島県富岡町)―浪江(同県浪江町)間の20・8キロ。線路上は原発事故による避難指示がすべて解除されたが、13・6キロは放射線量が高い帰還困難区域と接している。

 同区域内にあった双葉と大野、夜ノ森の3駅やその周辺、アクセス道路の避難指示は今月、相次いで解除され、人の立ち入りが自由にできるようになった。(力丸祥子)

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