細沢礼輝
山手線と京浜東北線の品川―田町間に14日開業する新駅、高輪ゲートウェイ(東京都港区)の構内設備などが9日、報道公開された。「未来をイメージできる駅」を掲げ、無人決済コンビニが開店するほか、乗り換え案内などに人工知能(AI)を搭載したロボットが活躍する。一方、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開業セレモニーや関連イベントは中止される。
山手線に新駅が誕生するのは1971年の西日暮里駅以来で、30番目の駅となる。カタカナ単語が入った駅名は、都内のJR駅では初めてだ。JR東日本は、2024年の街びらきをめざして一帯の車両基地跡地約13ヘクタールの再開発に取り組んでおり、新駅をその中核施設に位置づけている。
駅舎のデザインは、新国立競技場を手がけた建築家の隈研吾氏が担当。高さ約30メートルの3階建てで、折り紙をモチーフにした長さ約110メートルの大屋根が特徴だ。「和」の雰囲気を感じられるよう、内装には東北地方の木材が多く用いられ、床面や階段のタイルも木目調で仕上げられている。光を通す「膜屋根」や吹き抜け構造によって、ガラス張りのコンコースは開放的な印象だ。
■AI搭載ロボット、無人コンビ…