山形新幹線に新型E8系 長い「鼻」で時速300キロに

細沢礼輝
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 JR東日本山形新幹線用に新型車両「E8系」を開発し、2024年春にデビューさせると発表した。最高速度は300キロで、現行「E3系」より25キロアップする。

 E8系(7両編成)は秋田新幹線「E6系」と同様に、新幹線区間と在来線区間を直通できるタイプ。

 最高速度が上がるのに伴い、空気抵抗を減らすために先頭車の「鼻」をE3系の6メートルから9メートルに伸ばす。全355席にコンセントを備えるほか、全車両にスーツケースを置ける荷物スペースを設ける。

 車両デザインは、E6系や豪華寝台「トランスイート四季島」を手がけた奥山清行氏が監修。山形県の県鳥のオシドリや蔵王、紅花にちなみ、濃い紫や白、黄色をあしらった車体カラーは、E3系をほぼ踏襲した。車内デザインは、通路を「最上川の流れ」に見立てたうえで、グリーン席は「針葉樹林の広がる月山」、普通席は「陽(ひ)に照らされる紅花」をイメージしているという。

 22年9月に車両が完成した後、試験走行を経て24年春にデビューする予定。26年春には全17編成ともE8系になるという。詳しいダイヤは今後検討するが、東京―山形の最短所要時間は現在の2時間26分から数分縮まる見込みだ。(細沢礼輝)

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