「乗りたくなるデザイン」 西武の特急が世界的賞を受賞

原裕司
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 西武鉄道(本社・埼玉県所沢市)の新型特急Laview(ラビュー)が、世界的に権威のあるデザイン賞「iFデザイン賞2020」を受賞した。国内の鉄道車両では13年ぶりの快挙。同社担当者は「建築家にデザインを依頼し、『風景に溶け込む』『今まで見たことがない車両』を目指したのが評価されたのでは」と喜んでいる。

 同鉄道が14日、発表した。世界の工業製品を対象に選定するiFデザイン賞は、主にドイツで活動する工業デザイナーの組織が主催し半世紀以上の歴史を持つ。今回は56の国と地域から計7298件の応募があり、Laviewは7分野ある賞のうち、プロダクト分野を獲得した。

 世界的建築家の妹島和世氏がデザイン監修し、日立製作所が製造した。運転席の正面ガラスとも先頭全体が球形の葉巻のような外観で、国内初という座席の足元近くまで広がる大きな側窓が銀色無地のボディーに並ぶ。速度よりも「乗りたくなるデザイン」を追求したという。

 昨年3月から、同鉄道池袋―西武秩父駅間で走っている。同社は今年3月14日のダイヤ改定で、同区間のすべての特急をLaviewに入れ替えることにしている。(原裕司)

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