ボロボロの京急電車、ピカピカに復活 横浜で展示へ

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堤恭太
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 埼玉県川口市の青木町公園に野外展示されていた京浜急行電鉄の電車「デハ230形デハ236号」が、21日に横浜市西区のみなとみらい21地区にオープンする京急ミュージアムで展示される。ボロボロだった車体はOBも加わった同社の技術者の手で新車のような輝きを取り戻し、展示の花形として復活する。

 この車両は引退後、1979年から青木町公園の市児童文化センターで展示活用された。京急線は川口市を走らないものの、ある大学の先生が購入したが置く場所が見つからず引き取ったそうだ。鋳物で栄えた工業の街だけに技術力の高い電車を探していたこともあったという。しかし、同センターが2002年に閉鎖された後は雨ざらしの状態に。車体はさびて朽ち果てたようになっていた。

 17年5月、京急が同形で現存する3両のうちの1両だったこの車両を引き取り、修復作業が始まった。

 外装は塗装を剝離(はくり)して腐食のひどい所は溶接でつぎあてた。木製の床も製作時と同様に張り替えた。「昭和の職人」の当時の整備担当のOBと現役とが力を合わせ、京急の特徴の赤に白い帯の車体がよみがえった。

 その一方で再生できない部品…

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