長野)建築家の北川原温さんに聞く
松下和彦
長野県飯田市にできるリニア中央新幹線・長野県駅。乗客を迎える玄関口であり、住民の憩いの場ともなる駅前空間は、地上から樹状に広がる木製の大屋根がシンボルになる。基本設計を主導した建築家で東京芸大名誉教授の北川原温さん(68)に、構想に込めた思いを聞いた。
「信州・伊那谷らしさ」「自然との調和」といった駅前の基本理念はまとまっていた。北川原さんはそれを具体化する基本設計に加わり、「伊那谷全体の景観や自然の資質とは何かを考えさせられた」という。
建築プロデューサーを務めたミラノ国際博覧会(イタリア)日本館の立体木格子や、岐阜県立森林文化アカデミー、長野県稲荷山養護学校(千曲市)など、近年は木材、間伐材を活用した建築を手がけている。
長野県千曲市の実家にあった…
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