富山)アルペンルートと黒部峡谷鉄道の客 前年から減少

野田佑介
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 11月末で今年の営業を終了した「立山黒部アルペンルート」と黒部峡谷鉄道黒部市)の今年の入り込み客数や乗降客数が発表され、いずれも前年から減少した。10月の台風19号による北陸新幹線の運休や、日韓関係の悪化による訪日外国人客の落ち込みなどが響いた。

 アルペンルートを運営する立山黒部貫光(富山市)によると、今年の入り込み客の総数は前年比約9万8千人減の約88万3千人。このうち国内客は同約7万2千人減の約64万3千人で、4月下旬からの大型連休(GW)は好天に恵まれて好調だったが、台風19号の影響で大幅に減少した。

 訪日外国人客は約24万人で、過去最多だった前年から約2万6千人減った。中国からの客は前年比約4千人増の約1万人、香港からの客は同約1千人増の約3万1千人だったが、韓国からの客は同約1万4千人減の約1万9千人。

 黒部峡谷鉄道の今年の乗降客数(速報値)は、前年から約1万5千人減の約65万7千人。このうち、訪日外国人客は前年を約1千人下回る約6万8千人。台湾からの客が前年から約1万人増えて約3万2千人となり、訪日外国人客の5割弱を占めた。一方で、韓国からの客は前年の約3万3千人から半数近く減り、約1万7千人だった。(野田佑介)

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