埼玉)機関車も走る 関水金属が鶴ケ島市内に新工場

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西堀岳路
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 「KATO(カトー)」ブランドの鉄道模型で知られ埼玉県鶴ケ島市内などに工場を持つ「関水金属」(本社・東京、加藤浩社長)が同市内に新工場を建設し、敷地内に設けた線路で同社所有の機関車を走らせることになった。機関車2両は現在、市役所駐車場の車庫に保管してあり、12月12日から一般公開される。

 同社は鶴ケ島市と坂戸市にそれぞれ、模型車両、模型駅舎や線路などの生産拠点があるが、両工場を残しつつ新工場へ生産を集約するという。約3万2千平方メートルの敷地に工場と倉庫など延べ約2万7千平方メートルを建設、2023年6月の稼働予定という。敷地に塀を設けず、樹木を植えて隣の児童公園とつなげ一体で市民が利用できる構想のため、市が11月28日に発表した。

 走らせるのは同社のコレクションのうちの、線路幅が狭い「軽便鉄道」用の蒸気機関車とディーゼル機関車。蒸気機関車は約70年前のベルギー製。台湾で収穫したサトウキビの運搬に使われていた。ディーゼル機関車は1964年の国産で、製鋼会社で使われていた。イベント時などに来場者を乗せて走らせる予定だが、工場稼働の数年後になりそうだという。

 市と同社は10月に包括連携…

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