台車亀裂問題から2年 新幹線、博多-広島間で訓練

古田寛也
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 新幹線のぞみの台車で破断寸前の亀裂が見つかった問題からまもなく2年。JR西日本は29日、走行中の新幹線を使い、異音を確認したら速やかに非常停止させる訓練を公開した。同様の訓練は3回目で、社員ら約140人が参加した。

 2017年12月11日、博多駅の出発直後から異音が確認されたが名古屋駅まで走り続け、台車枠は破断寸前になった。

 訓練では、16両編成の車両を用意し、博多―広島間を走らせた。

 出発後まもなく、客室乗務員が乗客から「車両の下から変な音が聞こえた」と申告を受けたとの想定。車掌が東京の新幹線総合指令所と連絡を取り合い、走行中の車両検査を専門とする「走行管理班」が車内を点検した。点検中に再び異音がしたため、客室乗務員がただちに車内の非常停止ボタンを押して停車させた。

 新幹線安全推進部の筒井俊幸部長は訓練後、「必要な情報をすばやく適切に集めることなど改善すべき点はまだ多い。訓練を重ねていきたい」と話した。(古田寛也)

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