岩手)全線線開通は来年3月中目標 三鉄リアス線

太田原奈都乃
[PR]

 台風19号で被災し、全線の約7割で運休が続く三陸鉄道リアス線(163キロ)について、三陸鉄道の中村一郎社長は18日、宮古市の本社で会見し「来年3月中の全線復旧を目指したい」と述べた。今月28日には宮古―津軽石間(9・2キロ)で運行再開する予定だ。

 団体客のキャンセルなどが相次ぎ、減収は10月分だけで998万円にのぼった。また不通区間で運行する代行バスには1日あたり約68万円がかかる。約3千万円の黒字を見込んでいた今年度の決算については「このままでは赤字にならざるをえない」と、厳しい経営状況を明かした。

 復旧費は20億円を見込んでいる。一方、全国から義援金約2112万円が寄せられているという。中村社長は「温かい支援に感謝。1日でも早い全線運行再開を目指す」と話した。(太田原奈都乃)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません