岩手)三陸鉄道長引く運休 通学客に影響、経営にも打撃

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大久保泰
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 台風19号による災害から1カ月が過ぎたが、三陸鉄道リアス線は全線の7割が止まったままだ。代行バスには高校生らが長い列をつくり、買い物や通院など暮らしに与える影響は大きい。秋の観光シーズンのイベントが中止になるなど、三鉄の経営にも打撃を与えている。

 7日午後4時、三鉄宮古駅前のバス停には高校生が40人ほど並んでいた。この日、宮古高校は午前中にテストが終わったが、釜石方面の代行バスは午後4時20分発までなく、生徒らは校内や駅周辺で待っていた。

 山田町船越から通う3年生の田代陸翔(りくと)さん。入学した時から旧JR山田線の釜石―宮古間は津波被害で止まったままで、3月末のリアス線開通により鉄道通学が実現したばかりだった。今回の台風被害で代行バスでの通学となり、「前よりもバスの便数が少なく、朝は特に混んでいて大変。早く再開してほしい」と話した。宮古高校によると、三鉄の不通区間からは全日制の生徒の約3割に当たる約180人が通っている。

 影響が深刻なのは17人いる…

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