滋賀)最古級の電気機関車守れ 学生ら保存資金募る

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安藤仙一朗
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 戦後から平成にかけて近江鉄道彦根市)で貨車を引っ張ってきた国産最古級とされる電気機関車「ED31形」。大正後期の製造で解体の危機にあるこの機関車を保存しようと、東近江市のびわこ学院大の学生らでつくる有志の団体が、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。貴重な産業遺産を観光資源として活用したい考えだ。(安藤仙一朗)

 「ED31形」は1923年、芝浦製作所(現東芝)と石川島造船所(現IHI)が共同で6両を製造。うち5両が伊那電気鉄道(長野県)などを経て55~60年、近江鉄道にきた。

 産物輸送や工事用列車の牽引(けんいん)で2004年まで活躍。引退後も、彦根駅構内の「近江鉄道ミュージアム」で展示され、装甲車のようなボンネットを持つレトロな風貌(ふうぼう)が人気を集めた。

 しかし、17年12月に近江…

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