「令和」駅が発祥の地に誕生 第一号は「平成」に奪われ

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上遠野郷
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 福岡県の大手私鉄・西日本鉄道が、同県太宰府市にある都府楼前駅に「令和の里」との副駅名を命名した。元号にちなむ鉄道駅は「大正」「昭和」「平成」が存在しており、西鉄はそれらに続く「令和」ゆかりの駅として全国にPRする狙いだ。とはいえ、「令和」の名のつく元号駅第一号は、すでに意外な場所に誕生していた。

 「令和」の典拠は、万葉集の一節。古代に九州一帯を管轄した行政機関「大宰府」の長官だった大伴旅人邸で開かれた「梅花の宴」で詠まれた歌の序文が出典で、この旅人邸が近くにあったとされる坂本八幡宮が注目を集めている。西鉄によると、八幡宮や大宰府政庁跡の最寄り駅である都府楼前駅は乗降客数が1割増えたという。

 このため西鉄では、10月22日にあった「即位礼正殿の儀」に合わせた企画を打ち出そうと社内で検討し、全国の私鉄、地下鉄などで採用例が増えている副駅名をつけることにしたという。大正駅(大阪市)、昭和駅(川崎市)、平成駅(熊本市)に続く「元号駅」として、西鉄の広報担当者は「『令和』発祥の地・太宰府をアピールしていきたい」と話す。

 とはいえ、「令和」の名がつ…

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