長野)赤い鉄橋落ちたまま…上田電鉄、見えぬ復旧
田中奏子
「赤い橋の電車」として地元で親しまれてきた長野県上田市の上田電鉄が、「最大の危機」を迎えている。台風19号の大雨で、千曲川に落ちたシンボルの赤い鉄橋は、今もそのまま。一部区間で不通が続き、全面復旧の見通しはまったく立っていない。
「地元で愛されてきた電車。交通手段としても、ないと困ります」。21日、同市の50代女性は上田駅で代行バスを待っていた。通勤に使っている同市の男性(72)も「廃止になってしまうんだろうか……。できれば復活してほしい」。
鉄橋が崩落したのは、13日午前8時ごろ。台風19号の大雨で、鉄橋を支えていた堤防が濁流に削られて崩れ、鉄橋の一部が川に落ちた。同電鉄は、路線の半分以上の上田―下之郷駅間を運休し、代行バスを走らせている。
関係者を悩ませているのは…
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