三鉄リアス線、レール宙づりの箇所も 復旧に1カ月超
本田雅和
岩手県沿岸を縦断する第三セクターの三陸鉄道(三鉄)リアス線は台風19号で、宮古―釜石間で線路への土砂流入や路盤崩壊などの被害が30カ所以上で確認された。復旧には1カ月以上かかる見通しだ。東日本大震災でも大きな被害を受け、今年3月に全線開通したばかりだった。三鉄は14日、現場の調査に入り、「復旧には相当の時間がかかりそうだ」との見通しを示している。
岩手県山田町の岩手船越―織笠駅間では、線路を支える盛り土が約20メートルにわたって山からの濁流に流され、レールと枕木だけが宙に浮いた状態になっている。
近所の漁船修理・販売業、川村敏さん(69)は「13日朝、避難所から戻ったらこうなっていた。8年前の震災時の光景を思い出す。せっかく復旧したのに……」と悔しそうに自宅周辺の泥かきをしていた。(本田雅和)
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