佐賀)大雨被災地にも無情の風雨 台風17号が接近

福井万穂
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 台風17号が接近し、22日夕から佐賀県内は激しい風雨に見舞われた。交通機関では運休が相次ぎ、商業施設は早めに店を閉めたところも。先月の豪雨被災地は不安な時間を過ごした。

 JR九州によると、博多と長崎・佐世保を結ぶ特急は、午後3時台から順次運休。普通列車の運転見合わせも相次いだ。佐賀空港では午後の国内、国際線全11便が欠航。唐津東港を発着する九州郵船のフェリーも終日全便が欠航した。また、佐賀玉屋や佐賀駅構内の土産物店が早めに閉店するなど、商業施設も対応に追われた。

 先月28日の大雨で被災した武雄市や大町町など4市町の社会福祉協議会は、ボランティアの受け入れを取りやめた。武雄市では、災害ごみの受け入れや被災者総合相談窓口の受け付けも中止した。陸上自衛隊も、避難所での入浴支援などを中止した。被災した大町町の女性(73)は「自宅は雨戸を閉め、娘の自宅に避難しています。油でだめになった畳を全てはがしているので、雨風が室内に吹き込まないか心配」と話した。(福井万穂)

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