埼玉)埼スタ周辺で自動運転バス実験 県内初、課題探る

釆沢嘉高
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 埼玉スタジアムさいたま市緑区)や最寄りの埼玉高速鉄道(SR)の浦和美園駅などを結ぶ公道で、自動運転バスを走らせる実証実験が始まった。SRや群馬大学が共同で実施し、2~6日の期間中、事前に申し込んだ市民ら約400人が試乗する。5年をメドに公共交通手段の一つとして採用できるかどうか検証するのが狙いだ。

 同駅周辺ではマイカー利用が活発で、公共交通網はまだ不十分。今後、駅から徒歩10分程度の場所に順天堂大医学部付属病院の開業が予定されるなどしており、公共交通網の充実が課題となっている。

 実験ルートは駅とスタジアムのほか、病院建設予定地や大型ショッピングモールを通る約4・5キロで、1日8本、36人乗りバスを最速25キロで30分走らせる。ドライバーが安全を見守り手動運転にも切り替えられる「レベル2」という段階での実験で、無人走行の「レベル4」を目指すにあたっての課題を探る。

 技術研究を進める群馬大はこうした実験に各地で協力しているが、県内での公道実験は初めて。3日に試乗した小木津武樹・准教授は今回のルートについて「全域が2車線で歩道と分離もされている。走行環境はよく、自動運転を導入しやすい」と期待を寄せた。(釆沢嘉高)

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