新潟)トキ鉄新社長に鳥塚氏内定 元いすみ鉄道社長

杉山歩
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 新潟県上越市などが出資する第三セクター「えちごトキめき鉄道」(上越市)は30日、嶋津忠裕社長(74)の後任に元いすみ鉄道社長の鳥塚亮(あきら)氏(59)を充てる人事を決めた。9月の臨時株主総会での承認を得て就任する。前職の経験を生かして集客増を図り、赤字体質の改善につなげたい考えだ。

 鳥塚氏は東京都出身で、明治大卒業後、英国の航空会社勤務を経て、2009年6月から18年6月まで、千葉県などが出資する第三セクター「いすみ鉄道」(同県大多喜町)の社長を務めた。同社ではムーミン列車や観光グルメ列車などユニークな企画を手がけ、話題を呼んだ。

 今年5月、嶋津社長が健康上の不安を理由に退任の意向を示し、後任を公募していた。同社によると、いすみ鉄道の経営実績や経歴を評価し、81人の応募から選んだという。

 えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線の開業に伴いJRから分離された並行在来線を引きついで発足したが、運行が始まった2015年3月期以降も5年連続で赤字が続いている。(杉山歩)

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