静岡)地下道が「通りたい道」に 高校生がペイント

石原幸宗
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 静岡県伊東市岡の伊豆急行線の踏切脇にある地下道の壁面を、伊東高城ケ崎分校の美術部の生徒たちがペイントした。できあがったのは四季の電車旅行をイメージした明るい絵。9月1日に地元の人たちが集まって開通式をする。

 地下道は最近まで、汚れて暗く、廃棄物が捨てられるなど誰も通らない状態だった。踏切をわたって小学校に通う子どもを持つ親たちが「通りたくなるような道にしたい。狭い踏切で車とすれすれにすれ違っている子どもたちの安全にもなる」と立ち上がった。

 高校美術部の全国大会で数々の受賞歴のある城ケ崎分校に協力を依頼し、快諾を得た。地下道の所有者の伊豆急行も壁の下塗りとペンキ代の一部を出すことになった。夏休みを利用して描く生徒たちには、地域の親たちが冷たい飲み物などを用意してサポート。三者が力を合わせ、地下道は見違えるようになった。(石原幸宗)

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