「三鷹事件」弁護団、再審認めぬ東京高裁に異議申し立て

阿部峻介
[PR]

 1949年に東京の旧国鉄・三鷹駅で無人電車が暴走して6人が死亡した「三鷹事件」で死刑が確定した竹内景助・元死刑囚=45歳で獄死=の弁護団は5日、再審請求を認めなかった東京高裁の決定を不服として、同高裁に異議を申し立てた。別の裁判官3人が、裁判をやり直すべきかどうか改めて判断する。

 電車転覆致死罪に問われた竹内元死刑囚はいったん単独犯を自白したが、後に無罪主張へ転じた。長男(76)の再審請求に対し、7月31日の高裁決定は、鉄道工学者の鑑定など弁護側が提出した新証拠を踏まえても、自白の根幹は崩れないと指摘した。弁護団は異議申立書で「自白は7回も変遷した脆弱(ぜいじゃく)なもので、客観的な状況とも矛盾している。鑑定などの新証拠によって信用性は否定されている」と主張した。(阿部峻介)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら