北海道)JR北海道、「副駅名」を販売 JR各社で初

長崎潤一郎
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 JR北海道は、正式な駅名とは別に「副駅名」の命名権の販売を始める。まずは千歳線の2駅に「キリンビール北海道千歳工場前」などの副駅名をつけ、8月からホームの看板の一部に表示する。首都圏の私鉄では同様の取り組みはあるが、JR各社では初めてという。

 第一弾として副駅名が決まったのは千歳線の恵庭駅(恵庭市)と長都(おさつ)駅(千歳市)。それぞれ「北海道文教大学前」、「キリンビール北海道千歳工場前」とし、ホームにある駅名看板の下のスペースに表示する。

 広告料として大学を運営する学校法人鶴岡学園、キリンビールからそれぞれ年約300万円を受け取る。ほかの駅にも順次拡大していくという。車内のアナウンスで副駅名を流すかどうかは今後検討する。

 JR北は2019年3月期決算で本業のもうけを示す営業損益が418億円の赤字を記録し、経営難に陥っている。国や道、沿線自治体に財政支援を求めつつ、徹底した経営努力をするとしている。(長崎潤一郎)

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