巨大クレーンで電車ふわり 指先で自在、ピタリ着地

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榊原謙
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凄腕しごとにん

 東京急行電鉄 技士 笹本高広さん(47)

 自動車に「車検」があるように、電車の車両にも法定の定期検査がある。車両を隅から隅までチェックするため、車輪を外し、30トンクレーンを使って線路からつり上げ、検査用の台座に移す。検査がおおむね済めば、またクレーンで車輪の上に戻す。この巨大クレーンの遠隔操作を担っている。頼りは経験と高度な「指先」の技術だ。

 東京急行電鉄の車両の4年ごとの法定定期検査を担う車両総合事務所(横浜市青葉区)で、「花形」と呼ばれる業務。作業の一般公開では子供たちの歓声を浴びる。2013年から携わり、つり上げた車両はのべ約600両にのぼる。

■ワイヤでつり上げ…

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