奈良)リニア調査費、県補正予算案に 知事の新支線構想

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加治隼人
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 奈良県は6月一般会計補正予算案に、荒井正吾知事が力を入れるJR東海リニア中央新幹線誘致に絡み、調査費2500万円を計上した。「次の4年で大事な時期を迎える」。4月の知事選でそう繰り返した荒井知事は、JR東海の結論を待たずに、大阪の関西空港に支線を延ばす調査に予算をつけた。予算案は18日開会の県議会で審議される。

 リニア中央新幹線は、JR東海が最短で2037年までに東京―大阪の全線開通を目指し、整備を進める。名古屋―大阪の具体的なルートは固まっていないが、県をはじめとする各市町村は、奈良、生駒、大和郡山の3市のどこかに「奈良市付近駅」を設ける案で要望活動を重ね、誘致に力を注いできた。

 JR東海の結論はまだ出ていないが、荒井知事は県北部を東西に通るルートを前提に、さらに構想を広げる。奈良市付近駅からリニアを南にも延ばし、大和高田市五條市などを通って関西空港に接続する「リニア新支線」構想だ。空港への利便性を高め、外国人観光客などを奈良に取り込む狙いがあるとしている。

 17年末の記者会見でも示し…

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