「鉄道ファン」買い続けて500冊 収集家が語る鉄道史

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中塚久美子
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 兵庫県伊丹市の男性が40年以上こつこつ買い続けた鉄道雑誌500冊が展示される催しが14~21日、同市立図書館「ことば蔵(ぐら)」で開かれる。大きな変化の波に洗われた鉄道の現代史と、「鉄ちゃん」の人生の歩みに併走してみた。

 車両を中心に紹介する月刊「鉄道ファン」。「交友社」(編集部・東京)が1961年7月号から発行し、公称21万5千部で鉄道趣味の総合雑誌では最多だ。最新の第699号は5月21日に刊行された。

 創刊16年後の77年、第200号を伊丹市の書店で手にした少年がいた。当時小学6年生、12歳の岡田隆義さん(53)。通学路で阪急伊丹線の電車を眺めるのが好きだった。

 表紙はドイツ国鉄01形蒸気機関車の力強い姿。中では各地の国鉄や私鉄の車両がカラーで紹介されていた。特別号で通常より高く、960円。お小遣いは月千円だったが、我慢できずに買った。以後、毎号欠かさず買っている。

 その頃、大都市圏の路面電車…

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