富山)開発の軌跡、圧倒の連続 黒部ルート見学会

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竹田和博
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 黒部峡谷鉄道の欅平駅(富山県黒部市)から黒部ダム(富山県立山町)に続く関西電力の作業用地下通路「黒部ルート」の見学会が今年も始まった。県と関電が昨年結んだ協定で、2024年度からは一般開放される。同ルートの魅力を体感しようと、報道向けの見学会に参加した。

 約18キロに及ぶ同ルートのスタート・欅平駅から地下通路に向かう。竪坑(たてこう)エレベーターで200メートル上がり、バッテリー式の専用車両で長さ約6・5キロのトンネルを進む。トンネルの途中にルートの目玉の一つ「高熱隧道(ずいどう)」がある。

 約80年前に掘削作業中に現れた高熱地帯。約500メートルにわたり岩盤の温度が160度以上に達し、破砕用の爆薬が自然発火したほど。現在はトンネル下を水が通り40度ほどに。

 硫黄の臭いが一気に漂う。そ…

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