「都心の異空間」タクシー泣かせのガード、新駅で廃止へ

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鈴木康朗
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 最も天井が低いところは高さ1・66メートル。JR東海道線や山手線などの線路が集中するJR品川駅田町駅(いずれも東京都港区)間に、200メートルを超える薄暗いガード下の道路がある。車も通行できるが天井が低すぎるため、タクシーの「提灯(ちょうちん、社名表示灯)殺し」の異名もついた。この知る人ぞ知る抜け道が、あの新駅の開業で、戦前からの歴史に終止符を打つことになった。

 品川駅から国道15号を北へ約1キロ進むと、江戸の南の入り口、旧東海道の「高輪大木戸跡」(国史跡)がある。そのすぐ近くの信号がない三差路を、車や歩行者が次々と東側へと折れていく。ここが低すぎるガード下「高輪橋架道橋」への入り口だ。

頭の真上を山手線が……

港区に残る「異空間」を車で走ったり、歩いたりした動画を記事中盤でご覧になれます。ガード下の天井には生々しい「痕」も

 JR山手線などの在来線や東…

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