両陛下、即位後初の地方訪問へ 垣間見える「令和流」

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中田絢子

 天皇、皇后両陛下は1日午前、全国植樹祭に出席するため、東海道新幹線の臨時専用列車で愛知県に入った。即位後、初の地方訪問。出発の東京駅名古屋駅では多くの人たちが出迎えた。

 全国植樹祭は、全国豊かな海づくり大会国民体育大会国民文化祭とともに、天皇の定例地方訪問「四大行幸啓」に位置づけられる。東京駅の新幹線ホームでは、見送った大島理森衆院議長ら一人一人とにこやかに言葉を交わした。両陛下は午前11時半すぎに名古屋駅に到着。駅前や周辺の沿道には大勢の市民らが詰めかけ、両陛下は何度も手を振ってこたえた。

 天皇陛下は1日に即位から1カ月を迎えた。精力的に公務をこなし、得意の語学で賓客をもてなしたり、丁寧な言葉遣いで勲章受章者らをねぎらったりするなど「令和流」のきざしが垣間見える場面もあった。

 5月27日。陛下は即位後初の国賓としてトランプ米大統領を迎えた。通訳を介さずに英語で直接言葉を交わし、会話が弾んだという。宮殿での会見では、記録を残したり誤解を防いだりするために通訳を使うことになっていたが、英語でのやりとりが続いたために宮内庁幹部が「通訳がおります」と声をかけたほどだ。トランプ氏も「英語が大変お上手ですが、どこで勉強されたのでしょう」と感心した様子だった。

 「長年、それぞれの務めに励まれ、国や社会、また、人々のために尽くしてこられたことに深く感謝いたします」。5月23日には勲章受章者をねぎらう際に「いたします」という謙譲表現を3度繰り返した。宮内庁関係者は「相手を尊重する皇太子時代からのスタイルでしょう」とみる。

 即位を祝う5月4日の一般参…

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