島根)伯備新幹線実現へ推進会議発足

奥平真也
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 国が1973年に基本計画路線に指定したまま進展がない中国横断新幹線(伯備新幹線)の早期実現を目指す「中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議」が発足した。JR伯備線沿線などの島根・鳥取両県の12市町村とその議会、商工団体など計44団体で構成する。整備計画への「格上げ」を目指し、今後国への要望活動や調査研究などを進める。

 松江市交通政策課によると、伯備新幹線は起点・岡山、終点・松江とされているが、具体的なルートは決まっていない。推進会議は、現伯備線沿いの岡山―米子―松江―出雲案を提案していく方針で、実現すれば岡山―松江間が45分、松江―大阪間が1時間半程度になるという。

 松江市で22日にあった設立総会で、会長に松浦正敬・松江市長が就任した。伯備新幹線と同様に基本計画のまま進展していない山陰新幹線とともに、次期整備計画に位置づけることや予算総枠の拡大などを要望していくことを決議した。新幹線導入効果について大学に調査研究を委託すること、10月20日に島根県安来市で総決起大会を開くことも決めた。

 松浦市長はあいさつで「中海・宍道湖・大山圏域が新幹線ネットで都市部と結ばれると、大幅な時間短縮となるだけでなく、人口減対策、大都市への一極集中の是正などに貢献する」と、意義を強調した。(奥平真也)

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