佐賀)知事、新幹線整備方法めぐり長崎と協議の姿勢

福井万穂
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 九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の新鳥栖―武雄温泉間の整備方法をめぐって佐賀県長崎県が対立している問題で、佐賀県の山口祥義知事は20日、長崎県と協議する姿勢を示した。

 山口知事はこの日、市町長と意見を交わす会合「県GM21ミーティング」に出席。長崎新幹線について説明を求められた。

 山口知事は4月、整備方法を話し合う与党検討委員会(PT)で、佐賀県内の区間について「新幹線整備を求めたことはないし、いまも求めていない」と発言した。これについて山口知事は「(PTが結論を出したいとする)6月までの約2カ月で決めるのはむちゃな話。だが議論することは全くやぶさかではない」と主張。「長崎がどうしてもというなら、新しい話として議論したい」と述べた。14日に佐賀市内で長崎県の中村法道知事と会ったことも明かし、今後は副知事や担当部長同士で論点整理を進める予定という。

 新鳥栖―武雄温泉間に関しては、長崎県やJR九州はフル規格での整備を求めている。これに対し山口知事は費用負担などの課題を挙げて難色を示し、リレー方式の固定化も「今の状況下ではやむを得ない」とまで語っていた。(福井万穂)

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