90年代から不正乗車横行か 京王観光、役員7人を処分

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 京王電鉄の子会社・京王観光によるJRの不正乗車問題で、京王観光は25日、記録のある2007年4月以降で不正は約110件(約6千万円)と公表し、JR各社に計約1億8100万円を賠償するとした。不正は1990年代前半からあった可能性があるという。

 同社は、越水陽太郎社長の役員報酬を月額30%(3カ月)減額するなど、役員7人を処分した。

 京王観光によると、不正は、新幹線などの指定席を使う際、実際よりも少ない人数で団体乗車券を発券して入場させる手口。座席指定のみができる「指(し)のみ券」を使って席を確保し、気づかれた場合に備えて、同行する社員は不足人数分の回数券を持っていた。1件の団体旅行のうち1~2割分の客について不正をしていたという。

 不正は大阪と大阪西(昨年11月に統合)、福岡の3支店で行われ、計12人が関与。大阪の2支店では支店長らが組織的に関与していた。不正で得た利益の多くは売り上げに計上、約230万円分は4人が飲食費に使っていたという。証言では、90年代前半の時点で同様の不正があったという。 調査ではほかに、団体乗車券で大人を子どもとカウントしたり、学生団体と偽って安い料金を支払っていたりしたものも見つかったという。

 JRは京王観光への発券業務…

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