山口)SLやまぐち号 不遇の1年 車体不具合、豪雨も

有料記事

藤野隆晃
【動画】四季折々の沿線風景とともに 2018年のSLやまぐち号=高山顕治撮影
[PR]

 鉄道ファンにとどまらない人気がある「SLやまぐち」号(JR西日本)。今年は西日本豪雨や相次ぐ車体の不具合で、計画の約4割が運休、乗客数は昨年より4割減った。来年は運行40周年。今後も山口観光の起爆剤として期待されるが、製造から80年を超えて老朽化という課題を抱えながらの運行となる。藤野隆晃

 SLやまぐち号は、JR山口線の新山口(山口市)―津和野駅(島根県津和野町)間62・9キロを、週末を中心に往復する観光列車。運行開始は1979年。「貴婦人」と呼ばれるC57、「デゴイチ」の名で親しまれるD51、「ポニー」が愛称のC56、計3台が鉄路を走る。

 今年は計92日間の運行を計画。だが、3月の運行開始直後からつまずいた。D51に不具合が発覚し、4月1日は代替として、ディーゼル機関車が客車を牽引(けんいん)した。老朽化したC56は5月6日、勾配がきつい山口線の運行から引退した。

 7月の西日本豪雨では、JR…

この記事は有料記事です。残り1089文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら