山手線、初のカタカナ駅 応募36件でも「ふさわしい」

細沢礼輝
【動画】「高輪ゲートウェイ」に名前が決まった山手線新駅=野津賢治撮影
[PR]

 JR山手線京浜東北線田町―品川駅間(東京都港区)に2020年春開業する新駅の名称が、「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」に決まった。JR東日本が4日に発表した。新駅は山手線では1971年の西日暮里駅、京浜東北線では2000年のさいたま新都心駅以来で、カタカナを含んだ駅名はどちらも初めてとなる。

 JR東によると、今年6月の駅名公募に約6万4千件の応募があり、最多は「高輪」(8398件)で、「芝浦」(4265件)、「芝浜」(3497件)が続いた。これら計約1万3千種類の駅名について、深沢祐二社長ら関係役員でつくる社内の選定委員会が最終選考した。

 「高輪ゲートウェイ」は36件で130位だったが、深沢社長は「この地は江戸の玄関口として栄え、明治期には国内初の鉄道が走った由緒あるエリア。過去と未来、日本と世界をつなぐ結節点としてふさわしい名だと考えた」と説明した。

 JR東は一帯の車両基地跡地約13ヘクタールの再開発に取り組んでおり、羽田空港とのアクセスの良さを生かした国際交流拠点づくりをめざす。新駅はその中核施設という位置づけだ。

 3階建ての駅舎は新国立競技場を設計した建築家の隈研吾氏がデザイン。1階がホームで、2階に改札やイベントスペースが入り、街への出入り口となる。折り紙をモチーフにした大屋根(約110メートル×35メートル)が特徴だ。(細沢礼輝)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら