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　宇和島署とＪＲ四国などは２１日、車内で刃物を持った男が暴れるとの想定で、ＪＲ宇和島駅に止めた車両で対応訓練をした。今月９日にあった、走行中の東海道新幹線の車内で男が刃物で乗客に切りつけて３人が死傷した事件を受けて実施。約６０人が参加し、関係機関の連携を確認した。

　訓練は、北宇和島駅を発車した普通列車（２両編成）の車内で、乗客の男１人がなたのような刃物を手に暴れ出すという想定。

　乗客役が列車内にある非常警報ボタンを押し、車掌はシートの座面を取り外して男に対面しつつ、乗客役を別の車両に誘導して安全を確保。扉を閉めて男を車両内に閉じ込めた。男がホームに出てきたところを、駆けつけた署員らがさすまたなどを使って確保した。

　宇和島署の木岡春樹・地域課長は「訓練で見つかった課題や問題点を教訓に、対処能力の向上に努めたい」と話した。（佐藤英法）