本家よりレア?近鉄にもドクターイエロー 車体の色は…
「まだまだ勝手に関西遺産」
列車の安全を守る黄色い車体、といえば新幹線の検査車両「ドクターイエロー」が有名ですが、近鉄にもいるんです。その名も「はかるくん」。走行している姿を見るのは、ドクターイエロー以上に難しいかもしれないレアな車両です。
ぜひ動いているところを見てみたい、と近鉄に問い合わせると「春まで稼働はありません」。いまは三重県四日市市の塩浜駅にある塩浜検修車庫にいると聞いて訪ねました。
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案内してくれたのは、近鉄広報マンとしてメディアにも度々登場する広報部の福原稔浩(としひろ)さん。駅で中学生に声をかけられるほどの有名人だ。
塩浜駅のホームに降り立つと、黄色い車体が目に飛び込んできた。2両編成の車体がちょこんと車庫におさまっている。大学生まで毎日、近鉄電車を使っていた私も初めて目にした。車体にはキャラクターが描かれ、乗客がいない車両とは思えないくらい可愛らしい。
電気検測車はかるくんの仕事は、架線などの点検。さらに、線路上の自動列車停止装置(ATS)や列車無線の受信感度が正常かをチェックする。
中は土足厳禁。スリッパに履き替えて「乗車」した。客を乗せて走っていた車両を改造していて、測定するすべての機械が1両に搭載されている。もう1両は牽引(けんいん)するためで、中は空っぽ。座席があるはずの場所に何もないのには違和感が……。
検測車としては3代目で、2…
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