陸羽東線にディーゼル列車、100周年祝う 宮城・山形

三木一哉
【動画】JR陸羽東線の全通百周年を祝う式典が新庄駅でも開かれた=三木一哉撮影
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 宮城県美里町の小牛田駅と山形県の新庄駅を結ぶJR陸羽東線(94キロ)が開業百周年を迎えた。3日、記念列車が走り、沿線各駅で祝賀行事があった。

 記念列車は3両の客車にディーゼル機関車DE10型を両端につないで仙台を午前9時9分に出発。乗客は鳴子温泉郷や最上小国川の渓谷の紅葉の眺望を楽しみながら、午後0時32分に新庄駅に到着した。

 新庄駅では市立明倫中学校の吹奏楽部が「A列車で行こう」などを演奏、地元のゆるキャラたちが乗客を出迎えた。埼玉県越谷市の会社員荒木静男さん(53)は「イベント列車が好きで、乗りたかった。機関車が引く列車の乗り心地が懐かしかった。沿線の駅でのもてなしも心に残る」。台湾から観光で来た陳茂文さん(50)は「鳴子温泉に滞在中に記念列車のことを知り、運良く乗れた。紅葉の景色がすばらしかった」と話した。

 午後2時半には新庄駅で式典があり、新庄市内のパリス保育園の今津梨愛さん(6)と海藤琉之介君(6)の合図で記念列車が出発した。

 陸羽東線は、東北線と内陸の奥羽線を東西に結ぶ支線として、1917年11月1日に全通した。(三木一哉)

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