静岡)大井川鉄道に高校生車掌
【動画】高校生SL車掌に弟子入り=阿久沢悦子撮影
大井川鉄道(島田市)のSL専務乗務員として10日、静岡北高校2年の山村健斗さん(16)が乗り込んだ。職場体験実習の一環。SLが好きで小さいころから何度も乗車し、あこがれていた車掌の杉森康之さん(74)に弟子入りした。
山村さんは4歳のころ、静岡市内の施設に展示されていた蒸気機関車「D51」を見て、興味を持ち、休みのたびに両親に連れられ大井川鉄道に乗るようになった。杉森さんが得意のハーモニカで乗客をもてなす姿を見て感動。小2の時には、「SLちびっこ車掌」として乗務し、口笛で杉森さんとセッションした。
一緒に仕事をするのは8年ぶり。山村さんは3年前から習い始めた三線を手に客車を回り、リクエストに応えて「線路は続くよどこまでも」「茶摘み」などの唱歌を合奏した。山村さんは大粒の汗を額に浮かべ、「おもてなしに必要なのは笑顔。少しでも杉森さんに近づきたい」と笑った。将来は大井川鉄道で働きたいといい、杉森さんは「私が元気なうちにおいで。待っているよ」と応じた。
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