明治44年生まれの路面電車、長崎を走る 木造の車両
田部愛
【動画】明治の路面電車、長崎を走る=田部愛撮影
木造の路面電車が9日、長崎市を走った。6月10日の「路面電車の日」を前に長崎電気軌道が企画した。乗客は板張りの床やふかふかの椅子を楽しんだ。
1911(明治44)年製造の168号。73年まで現役で活躍したが、ドアの開閉は手動。両替機もなくカードも使えないため、車掌が乗り込んで対応した。
両替は、車掌ががま口のかばんから薬袋に入った小銭を手渡す仕組み。長男(4)と乗った男性(48)は「ガタガタの揺れも、レトロ感たっぷりでした」。