阪急神戸線の新駅、2031年度末の開業めざし事業着手 武庫川上に

小池淳
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 阪急神戸線の武庫之荘駅(兵庫県尼崎市)―西宮北口駅(兵庫県西宮市)間の新駅について、西宮市と尼崎市、阪急電鉄は10日、2031年度末の開業をめざして事業に着手したと発表した。

 新駅は両駅の中間地点を流れる武庫川の橋梁(きょうりょう)上に上下線のホームを設置する。改札口は西宮側と尼崎側の地上にそれぞれ設ける。駅名は決まっていない。

 両駅間の距離は約3.3キロあり、阪急神戸線で最も長い。かねて周辺住民から新駅設置を求める声があり、地域の発展を図るために協議を進めていた。阪急神戸線の新駅は1937(昭和12)年の武庫之荘駅以来になる。

 今月4日に事業概要や整備費などに関する基本協定書を3者で締結した。整備費は約86億円を見込み、3者が3分の1ずつ負担する。2022年の基本合意書の締結時は約50億円と見込んでいたが、7割上がった。設計が具体化し、近年の社会情勢も踏まえて見直したという。両市は国庫補助も活用する予定。

 今後、詳細設計や鉄道事業法に基づく手続きなどを進め、来年度から工事に本格着手する。

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この記事を書いた人
小池淳
阪神支局長
専門・関心分野
災害、地方政治