走りながらレーザーが線路のゆがみ測定 名鉄瀬戸線の営業列車で試験

辻健治
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 名古屋鉄道は、走行中に線路のゆがみを測定する「軌道変位モニタリング装置」を搭載した営業車両の試験走行を始めた。1編成が瀬戸線(栄町―尾張瀬戸)を走り、実用化に向けた検討を進めている。

 新たな装置は、営業車両の床下部分に搭載する。レールにレーザーを照射し、線路のゆがみを自動で測定。測定したデータは無線を使ってクラウド経由で送り、担当部署が分析する。

 鉄製のレールは、寒暖差によって伸び縮みしたり長期間にわたって多数の列車が通過したりすることで、ゆがみが生じる。名鉄では現状、営業運転が終わった後の深夜に作業員らが点検をしている。

 今後、営業運転中の測定ができれば効果的な線路の保守につながり、線路の状態の変化を早期に把握することで適切な保守計画の策定などに役立てていくという。

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