
JR西日本は29日、4~6月の土日に大阪―尾道間を走る観光列車「はなあかり」の試乗会を行った。大阪・関西万博を訪れた人に瀬戸内エリアまで足を延ばしてもらう狙いで、車内で瀬戸内の食や文化を発信する。
列車は「キロ189系」の気動車3両編成。2両がグリーン車で、1両はさらにグレードの高い「スーペリアグリーン車」。
試乗会は報道陣らを対象に山陽線岡山―倉敷間で実施。スーペリアグリーン車は籠をイメージした対面型の座席を配置しており、担当者が「倉敷の畳べりや福山のバラを使ったアート作品など、沿線エリアの工芸品を飾っている」と説明した。事前予約で、地域の食材を使った弁当も味わえるという。
運行開始は4月5日。三ノ宮、神戸、姫路、岡山、倉敷、福山の各駅に停車し、岡山、倉敷駅などでは乗客に向けて地元産品を販売する。土曜は大阪発、日曜は尾道発。5月3、4日は運休。
JR西の竹中吉博岡山営業部長は「地域の魅力を詰め込んだ。西日本エリアに出かける際にぜひ利用してほしい」と呼びかけた。

