
熊本市電の追突事故を受け、国が臨時の保安監査を始めた。中野洋昌国土交通大臣は3月28日の閣議後の会見で「誠に遺憾」と述べた上で、熊本市交通局に対し、安全対策の指導を徹底するとした。
追突事故に中野国交相が「誠に遺憾」
3月25日に熊本市中央区で発生した熊本市電の追突事故では、15人が重軽傷を負った。
この事故について中野国交大臣は28日朝の閣議後の会見で「誠に遺憾」とした上で「輸送の安全確保については、鉄軌道の事業者にとって重要な使命であることを肝に銘じて、熊本市交通局においては安全対策を徹底して実施したい」と述べた。
国交省九州運輸局は鉄道事業法に基づく臨時の保安監査を開始し、今後、車両や軌道の整備状況を確認するほか、運転士への聞き取りを行う予定。この結果を踏まえて国交省が熊本市交通局に安全確保の指導を行う方針だ。
熊本市電を巡っては2024年1月以降、脱線事故や信号無視などのトラブルが相次ぎ、その数は今回の追突事故を含め17件に上っていて、2024年7月と8月にも国の臨時の保安監査が行われている。
(テレビ熊本)