昨年瀬戸大橋上でマリンライナーが約6時間立往生したトラブル 原因は「架線の一部に異常な発熱が生じたため」JR四国

昨年11月、瀬戸大橋の上でJRの快速列車が約6時間にわたって立往生したトラブルについてです。JR四国は、原因について「架線の一部に異常な発熱が生じたため」と明らかにしました。

このトラブルは、昨年11月10日午前7時半すぎ、JR瀬戸大橋線で架線が切れ、高松発岡山行きの上り快速列車「マリンライナー10号」が、櫃石島付近の瀬戸大橋上で緊急停車し、乗客150人が約6時間にわたって閉じ込められたものです。

鉄道総合技術研究所と原因究明を進めてきたJR四国は、「架線の一部に異常な発熱が生じて破断した」ときょう(28日)の会見で説明しました。

(JR四国工務部電気課 蝶野武志課長)
「異常な発熱が生じた原因としまして、部品間の腐食や締め付け部の不具合や電気抵抗が増大する可能性について調査してきたが、その特定には至りませんでした」

また、これまで緊急時の協力エリアに含まれなかった瀬戸大橋の上も対象とするなど、JR西日本との協力体制を見直し、5月下旬に合同訓練を行うということです。

(JR四国安全推進室)
「異常時における対応につきましては、安全を確保した上で、すみやかなお客様の救済や設備の復旧などに関係各社と連携し、マニュアルや訓練などを生かしながら取り組んでまいりたい」

JR四国ではきょう付で四国運輸局に報告したということです。

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