
去年4月、高崎市の上信電鉄の踏切で小学4年生の女の子が列車にはねられ死亡した事故で、国の運輸安全委員会は27日、遮断機や警報機がない踏切を廃止するよう指摘する調査報告書を公表しました。
この事故は、去年4月、高崎市吉井町にある上信電鉄の警報機も遮断機もない「第4種踏切」で、犬を連れ小学4年生の女の子が列車にはねられ死亡したものです。この事故を受け、国の運輸安全委員会は27日に調査報告書を公表しました。
報告書によりますと、女の子は犬の散歩中で、踏切に入った犬を追い列車の接近に注意を向けることができなかった可能性があるということです。
また、事故発生の2年前には上信電鉄が高崎市に対し第4種踏切の廃止などの意向を調査していましたが、市は地元の意向がわからないため廃止できないと回答。警報機などの設置費用も負担できないとして協議が進まなかったとしています。
事故後、現場の踏切には警報機などを設置することが決まっています。運輸安全委員会は、「第4種踏切」を廃止するか遮断機などを備えた「第1種踏切」に切り替えるのが望ましいと指摘しています。