リニア差し止め、請求棄却 都内住民、陥没や沈下主張

 JR東海が建設中のリニア中央新幹線を巡り、地下40メートルより深い「大深度地下」を掘削するトンネル工事が予定されている東京都の沿線付近の住民ら23人が、陥没や地盤沈下などの被害を受ける可能性があるとして、工事の差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、請求を棄却した。

 高木勝己裁判長は、地盤が固く、工法も実績があり技術的に問題があるとは認められないと指摘。「地盤沈下などが生じる具体的危険性があると認めるに足りる証拠はない」と結論付けた。

 提訴していたのは、予定地の上や周辺に住む大田区、世田谷区の住民ら。

© 一般社団法人共同通信社