
名古屋市交通局は、名城線の駅員の男性職員が地下鉄の自動改札機を不正に通過して36回の無賃乗車を繰り返したとして、懲戒免職処分としました。
懲戒免職処分を受けたのは、名古屋市営地下鉄名城線・黒川駅に勤務する男性駅員(46)です。
名古屋市交通局によりますと、去年8月、黒川駅で改札をモニター監視していた駅員が、自動改札機を不自然な動きで通過する人物を発見。確認すると、駅で勤務する男性職員でした。
交通局が調査したところ、去年6月から8月の間に、業務の知識を悪用して自動改札機を不正に通過し、36回にわたって無賃乗車を繰り返していたということです。
定期券を忘れた時などに無賃乗車を行っていて、「定期券を買っているので、乗っていいという甘い認識があった」などと、事実関係を認めているということです。
この男性は、地下鉄の車掌だった2009年に、走行中の車内で拾った雑誌を読んでいて戒告処分、2010年には、乗車前のアルコール検査で基準値を超える濃度が検出されて停職6か月の処分を受けていました。
2回の処分歴に加え、今回、業務知識を悪用して無賃乗車をしたことはきわめて悪質だとして、27日、懲戒免職処分となりました。