芸備線の可能性追求へダイヤ改善案 再構築協議会で提示、新年度から

矢代正晶
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 JR芸備線の備後庄原(広島県庄原市)―備中神代(岡山県新見市)間の存廃などを議論する「再構築協議会」の第3回会合が26日、広島市内であり、路線の可能性を探るために新年度に実施する実証事業案などが議論された。

 協議会事務局の国土交通省中国運輸局が、事業案を説明。地元アンケートで本数が少ないとの指摘が多かったことから、「帰宅時間帯に客が見込める、備後庄原から備後落合(庄原市)方面、新見(新見市)から東城(庄原市)方面の列車を設定する」といったダイヤ改善案が示された。

 一方、JR西日本側は、設備や人員などとの兼ね合いで増便が難しいケースもあることや、利用者の多い夏や秋に実施時期を絞り込む選択肢などに言及した。

 またJR西側は、上下分離方式で第三セクターが運行する存続案を選択肢の一つとして示した。これに対し広島県の玉井優子副知事は「JRが引き続き維持するという選択肢もある」と釘を刺した。

 実証事業案は5月の協議会幹事会で固め、7月の第4回会合で決定するという。

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