飯坂線でパンタグラフ落下 強風、県内交通に影響 東北新幹線は一時運転見合わせ

架線にからまったパンタグラフを撤去する作業員=26日午前11時45分ごろ、福島市

 福島交通飯坂線のパンタグラフが落下した福島市の現場では午前11時半過ぎ、作業員たちがパンタグラフを絡まった架線から外す作業に追われた。作業開始から約20分でパンタグラフは外され、架線の点検や車両の試運転を経て午後7時40分ごろに運転を再開した。付近に住む70代男性は「長年住んでいるが、こんな風は初めてだ」と驚いた様子で話した。

 一方、強風の影響で運転見合わせが相次いだ東北新幹線。福島市のJR福島駅西口では電光掲示板を確認したり、駅員に状況を聞いたりしながら運転再開を待つ人の姿が目立った。都内の実家に戻る予定だったという福島大共生システム理工学類の4年生(22)は「(実家で)ゆっくりできると思ったが、まさかこんなことになるとは」と驚き「運転再開を待つしかないが、いつになるのか」と疲れた声で話した。

© 福島民友新聞株式会社