急ぎの荷物は新幹線で JR東、新青森-東京間でサービス開始 予約不要、個人客OK 

はこビュンQuickの荷物を新幹線に積み込むJRグループ会社の社員=新青森駅
はこビュンQuickの窓口で荷物の発送手続きを行う利用者=JR東日本レンタリース新青森営業所

 JR東日本と同社のグループ会社「ジェイアール東日本物流」は26日、事前予約なしで荷物を1個単位から新幹線で輸送するサービス「はこビュンQuick(クイック)」を、新青森-東京間で始めた。青森県内駅では初の運用。法人向けの「はこビュン」と異なり、個人客の荷物も取り扱うのが特徴で、手軽さを売りに利用増を目指す。

 はこビュンQuickは東京-仙台間や東京-盛岡間でも運用しており、全国で7例目。新青森から東京へは1日4便、東京から新青森へは1日3便で運ぶ。

 荷物の発送と受け取りは新青森、東京の各駅で行う。新青森駅の窓口はJR東日本レンタリース新青森営業所内に設置し、営業時間は午前8時から午後6時半に設定した。

 はこビュンは事前にJR側と契約を結ぶ必要があるが、はこビュンQuickは新幹線が出発する30分前までに荷物を窓口に持ち込めば利用できる。料金は箱のサイズと重さによって異なり、1箱1010~4450円。

 26日は物流会社の関係者がJR東日本レンタリース新青森営業所を訪れ、同サービスを利用。精密機械などの荷物が午前9時53分新青森発の新幹線で運ばれた。この日は強風の影響で東北新幹線が一部区間で運転を見合わせたため、同サービスにも遅れが生じた。

 JR東の吉田和男新青森駅長は「東京に住む家族に青森のおいしい食材を届けたいときなどに利用してほしい」と語った。

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